妻が陪審員に選ばれた!!

先日、LEGAL DOCUMENT: JURY SUMMONSと書かれた仰々しい通知が妻宛に届きました。
恥ずかしながら、JURY SUMMONSという言葉の意味が分からず、辞書で調べてしまいました。そして、調べてびっくり「陪審召喚状」って書いてあるじゃないですかっ!!!
日本で裁判員に選ばれたこともないのに、まさかアメリカで陪審員に選ばれるとは・・・。でも、妻は英語がしゃべれませんし、陪審員をやるなど絶対に不可能です。どうにか拒否できないかと、とりあえず、手紙の内容をちゃんと読んでみると、アメリカ国民しか陪審員はできないと書いてあるじゃないですか。妻は当然日本国民なので、やっちゃいけないわけです。じゃあ、なぜこんなものが送られてくるのか、というのが疑問でしたが、連絡先としてメルアドが記載されていたので、そこに妻はアメリカ国民じゃないんだけどというメール送りました。すると、アメリカの事務手続きにはありえないくらいの速さで、5分後に返事がきて、alien registration numberを送ってくれと言って来ました。でも、J2ビザにはalien registration numberもないんですよね。仕方ないので、J2ビザの番号を書いて、送り返したところ、無事陪審員を免除したという連絡がきました。選ばれたときはびっくりしましたが、スムーズに手続きができてホッとしました。
後から、聞いた話だと陪審員は運転免許証を元に選んでいるらしく、アメリカ国民じゃなくても選ばれてしまうことはあるようです。いらぬ手間がかかるので、もっとちゃんとした選び方をしていただきたいものです。

ポスドク問題とアメリカと日本の違い

先日、作家の円城塔氏が第146回芥川賞を受賞され、以前に書かれたポスドクからポストポスドクへという論文がちょっと話題になっている。
円城氏は東北大学理学部物理学科を卒業し、東京大学大学院で博士号を取得されたバリバリの理系で、その後ポスドクや各種研究員をしていたのだそうだ。
これは虚構の話として書かれていて、非常に面白いのだが、現実を知っている人間にとっては怖い文章である。
ポスドクという職業はあまり馴染みのないものかもしれない。ポスドクとは、ポスト・ドクターの略で、つまり博士号(ドクター)を得た後(ポスト)、どこかの研究室で、そのボスの下で研究を行う人間のことである。1996年から文科省の政策として、ポスドク1万人計画が策定され、それに伴い、ポスドクのポストが増えることになった。それまでも、博士号を取得した人間はつぶしがきかないとかなんとか言われ、就職には不利だとされていた。そのため、当然の帰結として博士号をとった人の多くがポスドクになったわけである。研究室のボスが計画したプロジェクトをポスドクや大学院生が実際に手を動かし、成果をあげる。資源のない日本にとっては、人材こそが資源であり、より多くの研究者を育てることは国益に沿っているとは思う。しかし、問題はただポスドクを増やしてしまったことだった。日本の研究職のシステム全体はそのままに。
私が今いるアメリカにもたくさんのポスドクがいる。私自身もそうだ。大学院を修了した後、いろいろな研究室でポスドクとして働き、実績をあげる。そして、その間、NIH(アメリカ国立衛生研究所)などに代表される様々な機関に自分のやりたい研究プロジェクトの詳細を書いて、グラントと呼ばれる研究費を申請し、自分の研究費の獲得を試みる。私の研究分野でもっともメジャーなのは、NIHグラントで、その中のR01を得られれば、年間3千万円程度が支給される。こういう大きな研究費を得ることができれば、晴れて自分の研究室を持つことができるわけである。得た研究費から、自分の給料、さらには雇ったポスドクの給料なども払う。もちろん、そこまで辿りつける人は一握りではあるけれど、自分自身の能力、努力によって、自分の研究室を持つことができるわけである。研究費を獲得できなくなれば、研究室がつぶれてしまうというリスクも持つことになり、完全に自己責任の独立したシステムである。さらに、自分の研究室で実績を積み上げることにより、テニュアと呼ばれる、所属する大学の終身雇用の権利も得られる。そして、何より素晴らしいのはそのチャンスがアメリカ人以外の研究者にも与えられていることだろう。実際、私の周りにも日本からポスドクとしてアメリカに渡り、自分の研究室を持つに至った優秀な研究者が何人もいる。最近は、アメリカも研究費が減らされる傾向にあり、グラントの採択率がだいぶ下がっているようなので、研究室運営は厳しそうではあるが。
一方、日本はどうだろうか。日本の大学の常勤のポストは助教、講師、准教授、教授とある。その下にポスドクがいるわけだが、例えば、そのポスドクが自力で研究費を獲得したとしても、その上のポストになれるわけではない。実際、ポスドクが獲得できるような日本のグラントは年間2,3百万円くらいなので、人を雇うことはできず、自分の研究で全て消える。ポストを決定するのは教授なので、成果を出したとしても常勤になれるとは限らない。つまり、自分自身の努力だけでは生き残っていけないわけだ。そんなシステムのままでポスドクを量産してしまった結果、身分の安定しないポスドクを続けるか、研究を諦めて就職するのか、多くのポスドクが悩むことになってしまった。例え身分が安定していなくて、せめて自分の好きな研究を続け、いずれは自分の研究室を持つことができるかもしれないという希望があれば救いがある。ポスドクよりもっと安定していないはずの小説家という夢を選んだ円城氏がそのことを表している気がする。
アメリカのシステムを全面的に支持するわけではないが、ポスドク増員を目指したときに、そのままではこういう状態になることはある程度予想できたはずだ。システム全体を変えるのは非常に難しい。しかし、そこから変えていかなければ、最終的に犠牲になるのは当事者である。
今、東大が秋入学の流れを打ち出してきているが、これも小手先の変更に思えてならない。国際標準にして、留学生を呼び込みたいと書かれていたが、留学生が少ないのはそんな入学時期の問題ではないと思う。大学としての魅力をもっと底上げしていくべきだろうし、そもそも大学の授業を全部英語にするくらいの改革は必要だろう。日本に来た留学生が、日本で自分のラボを持って研究を続けたいと思えるようなシステムを構築していかなくてはならない。
日本はこれまで枝葉な問題を少し改善することで、なんとなくやり過ごしてきていた。しかし、もう全体のシステムが社会情勢にそぐわなくなってきており、抜本的な改革が必要だろう。たぶん、そのことは日本人の多くが認識し始めている。大阪維新の会が躍進しているのもそんなことが一因なのかもしれない。

MONEYKitグローバルのサービス終了は残念・・・

【重要・再掲】MONEYKitグローバルのサービス終了について|ソニー銀行からのお知らせ履歴|MONEYKit - ソニー銀行
ソニー銀行のMONEYKitグローバルが1月15日に終了してしまいました。ソニー銀行の外貨預金をアメリカのChase銀行のATMで引き出すことができるサービスだったのですが、意外と便利に使っていたので非常に残念です。
ソニー銀行は外貨への交換手数料も比較的安いですしね。MONEYKitグローバル自体の維持費や手数料が少し高かったから、利用者少なかったんですかねぇ。仕方ないので、最後に$3,000引き出しておきました。
留学期間も残りわずかなので、私自身にはそれほど影響がなかったのが救いです。

ユナイテッドのクレカでマイルを貯めて、ビジネスクラスで帰国しよう

約1年前、こちらのラボからも給料がもらえるようになったので、アメリカでクレジットカードを作ることにしました。選んだのはユナイテッド航空のカードです(実際私が作ったのはこれではありませんが、この1年でカードの種類が変わったようです)。
カード作成には給料をもらっているだけではダメで、クレジットヒストリーがちゃんとあることが必要なので、申請しても認可されるかどうかはわかりませんでしたが、まぁダメ元で。でも、どうやら、それまで支払いには主にPREMIO cardを使うようにしていたおかげで、ちゃんとクレジットヒストリーが構築されていたんですね。なんとか作れました。私が作ったときはキャンペーンで30,000マイルをもらうことができました。2年目から年会費が取られるものの、25,000マイルでアメリカ国内の航空券と交換できるので、それだけでも価値があるかなと思い、ユナイテッドのカードにしたわけです。
その後はほとんどユナイテッドのカードを使うようにして、マイルを貯めていました。最初はとりあえず、50,000マイル貯めて、妻と二人でアメリカ国内を旅行するときに使おうと思っていたのですが、ある時、日本へのビジネスクラスの航空券が片道60,000マイルで交換できることに気づきました。留学を終えて、帰国するとき120,000マイルあれば、ビジネスクラスで帰れるわけです。ということで目標変更。この夏、日本に一時帰国したこともあり、約1年でキャンペーンでもらったマイルも含め、現在約100,000マイル溜まっています。今年の5月末に帰国予定で、早めに航空券を買わないといけないことを考えるとちょっと足りないかもしれませんが、マイルはお金で買うこともできるので(20,000マイルで約7万円)、7万円でビジネスクラスで帰れるなら安いかなと思っています。
ビジネスクラスで帰国することは、リッチな気分を味わえるだけでなく、大きなメリットがあります。通常1人2個までの預入荷物が、3個まで預けることができるようになるのです。2人で6個。完全帰国の際には結構な荷物になると思うので、これは大きいです。その分、引越代も節約できるでしょうし。
ということで、ユナイテッドのクレカおすすめです。
追記:他の人のマイルも、1000マイル$15で自分のマイルへ移行できる(年間15,000マイルまで)ので、妻のマイルを移行すれば、もう少し安く120,000マイルに到達させられそうです。
http://www.ualmiles.com/TransferMiles.jsp

Hertz #1 Club Goldのススメ

先日、ラスベガスに行ったときにHertzでレンタカーを借りました。
アメリカ国内旅行で初めてレンタカーを借りたのですが、実は私、HertzのGold memberなんですね。
アメリカに来るにあたりグローバルプロテクションの海外赴任者保障制度を利用したのですが、同時にGPパッケージというのにも入っていました。これは緊急時の日本語対応サービスとか、水道や電気、ネットなどのライフライン接続時の通訳などが含まれたサービスなのですが、これに加入するとタダでHertzのGold memberになることができるのです。レンタカーを使うことがあるかはわかりませんでしたが、タダで入れるというので入っておいたわけです。
でも、これが正解でした。アメリカの空港でレンタカーを借りたことがある人はわかると思いますが、大きな空港だとレンタカーのカウンターは結構行列になっています。予約がしてあったとしても、その行列に並ばないといけないのですが、Gold memberは専用のカウンターがあります。しかも、予約がしてあるとそれさえも必要ないのです。なんと、掲示板に自分の名前が表示されていて、その番号の車に乗って、出口でチェックを受けるだけでいいのです。このシステムは非常に快適です。少なくとも30分は時間が節約できます。
もちろん料金も割引されますし、今回はなぜか車もアップグレードされていました。一番安いコンパクトカーを予約していたのですが、エクリプスという三菱のオープンカーになっていました。あまり荷物が入らないので、逆にちょっと迷惑でしたが。。。まぁ、バカンスぽくて、よかったですね。
というわけで、GPパッケージに加入した人はHertzのGold memberになっておくことをオススメします。

クレジットカードが止められた! in Las Vegas

昨日の記事でちょっと触れたTUMIで起こったトラブルです。
そう、クレジットカードが止められてしまったんですね。アメリカに来てから作ったUnitedのカードだったんですが、いざバッグを買おうと思ったら、このカード使えませんよと。。。まぁ、その場では別のカードで買ったんでいいんですが、何が起こったのかよくわかりませんでした。次のL'occitaneでも使えなかったので、カード自体がおかしくなったのかなと、その時点では思ってました。
ただ、不正利用があると使えなくなると聞いたことがあったので、ホテルに戻ってからネットで利用履歴を調べて見ましたが、特におかしな買い物はされていません。とりあえず、もう明け方だったので寝てから考えようと、そのまま寝てしまいました。。。
10時くらいに起きてみると携帯に同じ番号から留守電が2件入っています。聞いてみると、どうやらUnitedからのようで、折り返し電話するように言っています。まぁ、でもほんとにUnitedからなのかどうか怖いので、一応ネットでその電話番号を検索してみました。すると、やはりカードを止められたときにかかってくる番号のようです。それでも、念のため、その番号には直接かけ直さず、カードの裏面に書かれたカスタマーサービスに電話しました。
名前とカード番号の末尾4桁で話はすぐに通じました。スキミングでもされたのかと、ドキドキしていましたが、そうではなくて、住んでいる州と異なる州で、多額の商品が購入されたので止めたということでした。多額といっても$400くらいですよ。カードはほんとに手元にあるのかとか、旅行はいつまでかとか聞かれ、確認のためにカード裏のセキュリティーコードと母親の旧姓(アメリカでは本人確認のために、事前に登録を求められます)を言って、カードを再開してもらえました。よかった、よかった。。。
後で調べてみると、ラスベガスは犯罪が多いので、簡単にカードが止められるようです。まぁ、安心と言えば安心なんですが、ちょっと面倒ですね。
アメリカで作ったクレジットカードを使っている方はラスベガスでは気をつけましょう。

2回目のブラックフライデー in Las Vegas


ブラックフライデーとは、11月第4週木曜日Thanksgiving翌日の金曜日のことで、様々な店で特売が行われます。去年もその記事を書いたのですが、今年は観光がてらラスベガスに行ってきたので、ちょっとだけ買物情報を書いておきます。
今年は妻の大好きなアバクロが深夜12時オープンで、50%OFFのセールをやるということだったので、まずはそこから向かうことにしました。去年はギフトカードがもらえるだけだったので、50%OFFというのはかなりお得です。まぁ、これはラスベガスでなくてもよかったのですが。。。ストリップというラスベガスのメインストリート沿いには2軒アバクロがありました。CAESARS PALACEのForum Shops内とFashion Show Mall内です。前日にネットでチェックするとどちらも深夜12時にオープンということだったので、若干売り場面積が広そうなForum Shopsに行くことにしました。Apple storeもあったので、そちらも見たかったですし。21時くらいからカジノで遊んだり、周りのショップを見たりして、23時前にアバクロの前に行きました。でも、誰も並んだりしてないんですよね。。。アバクロももうそんなに人気ないのかなととか思ったんですが、しばらく待っても、店内で店員が準備している様子もない。さすがに気になったので、Apple shopまで行って、ネットをチェックして見ました(Apple shopはfree WiFiなので)。すると、なんとForum Shopsのアバクロは金曜日はclosedになっていたのです。前日見たときはちゃんとopenと表示されていたのに。。。さすがはアメリカです。ちょっと油断してました。すでに23時半です。慌てて、Fashion Show Mallに向かいます。歩いて15分くらいでしょうか。そっちの店はちゃんと行列になってました。

オープンと同時に店に飛び込み、めぼしいものを物色。とは言え、私はあまり興味がないので、概ね妻のものと日本へのおみやげです。レジも混むと思ったのですぐに並んで、いざ購入と思ったのですが、ここでもトラブルが。。。提示された金額が予想よりも高いのです。ほんとに50%OFFかと確認したところ、やはり割引されていませんでした。どうも前日までアバクロは30%OFFのセールをやっていて、レジのシステムはそのままだったのですね。それで50%OFFにするためには更にその分を入力しなければいけなかったのですが、うちの担当の店員はそれがよくわかっていなかったようです。結局、なかなかうまく割引が出来ず、何やらごちゃごちゃやっていて、レジだけで20分以上かかってしまいました。私達より前に買い物していた人たちは大丈夫だったのでしょうか・・・。1軒目にして、すでにクタクタです。

次は少し北に行ったところにあるWelcome To Las Vegas North Premium Outlets® - A Shopping Center In Las Vegas, NV - A Simon Propertyに車で向かいました。ここも12時オープンだったので、駐車場がどれくらい混んでいるか心配だったのですが、1時過ぎに着いて、端の方になんとか停めることができました。ここでの目的は私の欲しかったTUMIのバッグです。日本の国内線でも持ち込めるサイズのキャリーオンバッグが欲しかったんですよね。outlet価格からさらに25%OFFでした。日本で買うのの半額くらいでしょうか。まぁ、満足です。ここでまた、ちょっとしたトラブルがあったのですが、それは別に書きます。妻は、L'occitaneのアウトレットで何やら買っていました。
続いて、ラスベガス市街から60マイルほど南に行ったところにあるFashion Outlets of Las Vegasに向かいました。もっと混んでいるものだと思っていたのですが、高速を進むにつれ、車の数がどんどん減っていき、ちょっと怖いくらいで、実際、着いてみてもあまり客はいませんでした。ガイドブックなどには人気だと書かれているのですが、やはり少し遠いから下火なのでしょうか。活気もなく、イマイチな感じですね。アバクロの姉妹店であるHollisterのアウトレットが入っているのですが、置いてある商品はいかにもアウトレットな感じで、妻も購買意欲をそそられないようでした。ここはわざわざ来なくても良かったかも。。。
アバクロとTUMIと目的のものは買えたのでよかったのですが、やや不完全燃焼なブラックフライデーでしたね。買い物は勝手知ったる地元でしたほうがよいかもしれません。
ホテルに戻って、午前4時半くらい。カジノで遊ぶ元気もなく、その日はすぐに就寝でした。。。