忙しさと効率

最近、やっといくつかのプロジェクトが軌道に乗り始め、研究が忙しくなってきました。それで思うのはやっぱり忙しいくらいがいいなということです。
日本にいた時は、昼間は外来や病棟で診療をして、それが終わった夕方以降から実験を始めていました。もちろん、時間のかかるものは、朝早めにスタートさせて、続きを夜ということもありましたが。あとは土日ですね。忙しいながらも、時間を調整して、なんとかこなしていたわけです。
こちらに来てからは、実験だけをすればいい生活です。それにも関わらず、はっきり言って実験量は日本にいた時の方が多かったなと感じていました。もちろん始めたばかりの実験ですることが少ないということもありましたが。そして、空き時間が多いと全体にダラダラしてしまうんですね。関連する論文を読むのにしても、思いのほか時間がかかったりして。
12月に入って、いくつかの実験を平行してやらなきゃいけない日が増えてくると、段取りを考えながら、実験をするので集中力が違ってきました。すると、他にも影響がでてきたのです。論文を読む速さもそうですし、私は読書が趣味なのですが、ちょっとした時間に好きな本を読むことができるようになりました。ダラダラしている時は、ボーッとネットサーフィンをしてしまったり、家でもテレビを見てしまったりしていたのにです。やっぱり忙しいくらいがいいんですよ。試験の直前の集中した勉強と一緒です。詰め込んで、追い込むことで自分も成長でき、生活も充実する。忙しいほど、効率は上がるんじゃないかという話です。
今までも、基本的に頼まれた仕事は断らないようにしてきましたが、これからもそうあろうと思います。